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2016.02.16
インフルラック
寒い。
突然気温が上がって下がるという天然ヒートサイクル。
実家の母がインフルエンザにかかったとの知らせ。
会社では周りにいないようですが、今になって流行り始めたみたいですね。
今日は特に何もないのでインフルエンザの思い出でも語ります。
何もないのに更新するブロガーの鏡。
少しでもハマの番長に近づくのです。
さて、インフルエンザはここ数年かかっていないのですが、かからないが故に辛かったという話をします。
あれは学生最後の年。
就職も決まり、論文も書き終え、あとは2,3月をいかに楽しく過ごすかだけを考えていた楽しい楽しい時期でした。
社会人になる前の、最後の幸せの時期です。今となってはね。
当時、有名な居酒屋チェーンであるわたみ系列の居酒屋で働いていまして、卒業まで6年間続けていました。
ワタミの話はネタとしては無限大にあるので、そのうち小出しで語りますが、今回はその最終年の話。
それなりに大きな店だったので、1日働くバイト・社員メンバーは合わせて10人以上いるような構成だったのですが、その時期にインフルエンザが大流行しまして10人でまわすはずのシフトが5人病欠となり5人になってしまったのです。
飲食店ですので、少しでもインフルの疑いがあるメンバーや、治りたて間もないメンバーはシフトに入れないという厳格なルールの下、元気なメンバーだけで働くしかなかったのです。
いろいろ悪評が流れることもありますが、衛生的な検査は厳しく、ちゃんと管理されているんですよ(少なくともおれのいた店は。笑)
で、欠員により人数は10人でやるところを5人でやらなきゃいけないわけです。
店を閉めたい気分でしたが、お客さんがくる以上は営業するしかないのです(使命感)
ちなみにおれが働いていた6年間は、都心の立地の良さも味方して、幸いにも売り上げは良く、全くお客さんが来ないという状況はある1日以外ありませんでした。
ある1日は今でもよく覚えてる、2011年3月12日の土曜日でしたがね。
原発が爆発して、街に人が本っ当にいなくなって、この世の終わりをリアルに体感した1日です。
日本中がパニックだったこともありますが、そんな中で呑気に飲みにくるお客さんもおらず、店の中もシーンとしていて、なんかもういろいろ絶望を感じた1日でした。
そんな絶望から5年でよくここまで立ち直ったと思うのですが、話を戻して5人で仕事をした日があったのです。
そういう店員が少ない日に限って客足が謎に多く、ホール3人キッチン2人で160席を相手に戦ったのです。
むしろ無理なことが分かっているだけ、あらかじめ事情をお客さんに説明するという裏技を行使できたのです。
お客さんが入店し、案内対応時に
「接客が雑になると思うので覚悟してください。でも頑張りますし、多少顔が引きつってても気持ちはお客様を満足させたいと思ってますので」
とちょっとだけアツい言葉を投げかけて案内し、
「ファーストドリンクとファーストフードだけはすぐに出しますが、その先はちょっと時間がかかります」
と言い放ち最初の注文だけはすぐ出して笑顔で去る、というルーティーンを繰り返し
要所要所で
「忙しくてハゲそうです」とか
(もちろんハゲた方の前では言わないよ)
「注文ラッシュでキッチンが炎上してます」とか
割と本音を交えた冗談を言ってその場をしのぎ続けた結果
何と嬉しいことにお客さんがみんな気を使ってくださり、クレームどころか頑張っての声を多数いただくという感動的な一日になったのです。
中には帰るときにお皿をまとめてくれる方もいて、寒い時期にて温かなホスピタリティを感じたのであります。
ついでに店に置いてあるアンケート的なものを書いてくれたお客さんから感謝のメッセージが本社まで届き、後にほめたたえられる事例にまでなったのです(自慢)
もちろんお客さんに気を遣わせる店がいいとは思いませんが、コミュニケーションをうまくできたが故の結果と言えるでしょう。フハハ
料理やドリンクがちゃんと出て暇そうに雑談ばっかりしている店員が余っている店と、料理とドリンクが遅れ気味でも真剣に人数足らずで一生懸命働いている店だと、後者の方が受けが良いですよね。
待たせない店の方が良さそうなのに不思議です。
そんな接客の楽しい話は数えきれないくらいあるのですが、週5日ブログを更新すると決めた以上、小出しにします。笑
接客の天才と言われたこの私がなぜ今カタカタとデスクワークをやっているのでしょうか(謎)
いずれ接客についての本気の文章を書きたいと思うので、またのおこしを。
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